自らの内に眠る、 いまだ再現したことのない音をこの耳で聴いてみたい。

ただその思いを持って音響芸術作品を作っています。
これが私の生きる目的です。

私は、DAコンバーターと各種アンプに特化して、研究から製作までを一貫して行ってきました。
DAコンバーターは、言うまでもなく、現代の音響機器における音質の要であり、多くのエンジニアの研究対象です。
一方アンプは、様々な事情から、実は探求され尽くされていない部分が多く、
研究する頂が今もなお非常に高い分野だと認識しています。

音を求めて進むにつれ、技術探求の向こうに、
精神性の追求が存在することを実感し、それこそが芸術なのだと思いました。
芸術とは、技術が支えるものです。
そして自分の命、存在に向き合って、掛け値なしに探求した結果生み出されたものであり、
それに触れた人の精神性の進化・向上に寄与してこその芸術だと考えています。
音響機器を生み出す人間が、自らの希求するものをひたむきに追い求めたときに、
エンジニアは芸術家になるのではないでしょうか。

音羽 想志朗(おとわ そうしろう)

音響芸術作家
Shinlogical Artifacts Studio 代表
北海道生まれ。横浜市在住。
横濱音羽製作所を主宰し、約20年に亘り、オーディオ製品の受注生産を手がける。
この度、音響芸術作品群「織波-Oliva-」の創作を開始。

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